23/05/31

言語化しにくいところを察する力。そのモヤモヤ話してください。

  • システム開発
  • ブランドサイト制作
  • プロジェクトマネジメント

システム開発の仕様はさまざま。始まってみないと分からない。大手メーカーの特定販路向け製品の受発注システム・ECサイトのプロジェクトマネジメント業務(PM)案件は、難易度の高い、構築しがいのあるものだったと本件を統括したクリエイティブディレクターは振り返る。

システム構築の要件定義には2か月を要した。進行していくにしたがって徐々に表れてくる様々なこと、ミーティングごとに膨らんでくる要件。
いくつもの工程があるシステム開発は一つの工程が定まらないと次に進めない。見切り発車はできない。「いつになったら、フロー図が書けるのか…。」焦らなかったと言えばうそになる。それは従来から稼動している仕様が複雑すぎ、全容理解が難しいからだ。外部と連携しているものが多く、到底、パッケージシステムが流用できるようなものではない。システム専業会社であれば、「当初の要件外はできない」と言い切るかもしれない。しかしインフィニティスタイルは言わない。とはいえ納期は絶対、そこをどう折り合いつけるか。

クライアントの言葉に耳を傾ける。システムを熟知しているクライアント担当者でも、言語化しにくいのがシステムの難しいところ。「モヤモヤしているところを、くみ取って理解してくれる」という担当者からのありがたい言葉。心がけることは、デザインであれ、システムであれ同じ。相手がどんなことを考え、どの部分がこちらに伝えづらいところなのか。話してもらいやすいスタンス、分かりやすい説明、そして察する力だと思う。それを基に、PMの交通整理や工程管理が成り立つのだと感じる。できる、できない、を条件だけで判断しない。全体を見て最適な方法を模索する。

難易度が高い案件ほど、ともすれば「こんな質問をしてもいいのだろうか」という不安がよぎることがある。しかし、話してもらいやすさを基本としていると、信用が生まれてその和気あいあいさは、チーム全体にも良い影響を及ぼす。システムを作って動かすのは人。開発メンバーの積極的コミットにつながっていく。

このインフィニティスタイルで完全刷新した受発注システムには、以前のものより使いやすくなったという声をいただいているようだ。そして、このシステム案件を進行しながら、同ブランドのブランドサイト構築案件も併せて発注いただくことになる。トータルでできるインフィニティスタイルの特長を利用していただけた、ありがたい機会になった。と、担当者は締めた。